2016年9月1日木曜日

ポートランドの若き作曲家、ピーター・ブロデリック

9月になりようやくじりじりとした暑さが薄らいできました。
今日は今月来日する、作曲家でありあらゆる楽器を奏でるマルチ・インストゥルメンタリストでもあるピーター・ブロデリックを紹介します。(カドピ)


ピーター・ブロデリックはポートランド出身1987年生まれ。まだ29歳!の才能溢れる作曲家です。SHE&HIMのM.WARDやズーイー・デシャネルの作品へのレコーディング参加などを経て2007年にファースト・ソロ・アルバム『Docile』を発表しました。私はM.Wardの流れからピーター・ブロデリックの事を知ったのですが、彼のどこが好きなのかと考えると、精力的に作品を発表する上に作品ごとに色々な顔を見せてくれて、純粋に音への好奇心溢れているんだなあと思えるところかな、と。

前作『Colours Of The Night』は地元のミュージシャンとの交流で生まれたヒップホップ感覚なバンドサウンドでしたし、
今作ではジョン・ケージ「In A Landscape」に着想を受けて彼なりの「偶然性の音楽」を生み出し、新しい世界を観せてくれています。



でも、決して難解に感じないのは、ベースにはいつも演奏家としての美しい旋律があるから。

ずっと生で観てみたいアーティストのひとりだったので本当にわくわくしています。今回はピアノ、ヴァイオリン、ギターとヴォーカルのセットで、さらにアイルランドのSSW、Brigid Mae Powerも観られるとのこと。アコースティック・ミュージックや現代音楽が好きな方はぜひ。