2022年11月28日月曜日

Sound of Afterglow vol. 32《Light & Salt》

熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の32回目が放送されました。今回は、今年ニューアルバム『Here We Go』をリリースした韓国のベテラングループ、光と塩(Light & Salt、ピックァソグム)の楽曲を特集でお届けしました。(カワズ)

2022年の6枚目のニューアルバム『Here We Go』からのリードシングル。もう活動していない過去のアーティストだと思っていたので、新作リリースにとても驚きました。英国のひとりビーチボーイズと称されたクリス・レインボウを彷彿させるメロウなAORナンバーで、個人的にはこちらの韓国語バージョンのほうが好きです。英語バージョンと韓国語バージョンがあり、韓国語バージョンをお届けしました。


1990年にリリースされたファーストアルバム『第一集』に収録されている、光と塩(Light & Salt)の代表曲のひとつ。おそらく日本のファンの間でも最も知られている一曲ではないかと思います。洗練されたフュージョンジャズのコード感が繊細なメロディーラインを引き立てています。日本では《韓国のキリンジ》といった感じで紹介されていたように記憶しています。ジャケットも渋くて素敵です。


1991年のセカンドアルバム『第二集』に収録されている曲。「Fairy of Sampoo」同様に、ドラムやシンセサイザーなどのサウンドは1990年代的ではあるものの、派手さを抑えたアレンジで丁寧に紡がれる旋律は今聞いても古さを感じさせません。このセカンドアルバムまでは、ギター・キーボード・ベースのトリオ体制だったようですが、次作からはギタリストが脱退して二人体制となったようです。


コーナー後半は、4thアルバム『第四集』から3曲続けてお届けしました。ランチタイムにぴったりの流麗なジャズボサ「To the Star」、サビのメロディのフックが抜群に効いたポップな「Acasia Woman」、そしてマイケル・フランクスを彷彿させる「Last of That Summer Time」。バラエティ豊かな音楽性が詰まっていて、個人的には、この第四集が彼らの最高傑作だと思っています。


コーナーのラストはいつも静かな曲を紹介しています。今回は、光と塩(Light & Salt)のサード・アルバム『第三集』の冒頭に収録されている「Letter to Send You(君に送る手紙)」という曲で締めました。韓国ドラマのワンシーンに挿入されていそうな、独特のメロウさを宿す曲です。とてもメランコリックで、切なさがこみ上げるような、心に沁みるナンバーだと思います。