2020年5月24日日曜日

Sound of Afterglow vol.2 "Philippines' Indies"

熊本シティエフエム金曜日の音楽番組「Serena Serata」で先月より新コーナー《Sound of Afterglow》を始めました。第二回目の5/22は、フィリピンのインディーズを特集し、5曲ご紹介しました。(カワズ)




♪Mellow Fellow / Dancing

現行のフィリピン・インディーズ最筆頭のメロウ・フェロウ。アナログな質感とローファイな音作りが特徴的で、ベットルームレコーディングから生まれるラフな雰囲気も素敵です。2018年、彼のファーストアルバムにボーナストラックを含めた日本国内盤『Jazzie Robinson Delux』がリリースされています。女性アーティストとのコラボも精力的で今後も要注目。


♪IV of Spades / Come Inside of My Heart

フィリピン・マニラ出身の3ピースバンド。結成当初は後述のユニーク・サロンガを含む4人組だったために、IV of Spades(=スペードの4)だったそうです。今年1月に初来日公演も成功させたり、MTVヨーロッパミュージックアワードでは東南アジア部門のベストパフォーマンスを受賞するなど、本国以外でも人気を集めています。


♪Unique Salonga / I'll Break Your Little Heart

IV of Spadesのリード・ボーカル/フロントマンだった人物。「自分の音楽を追求したい」という理由でグループを脱退した直後にリリースしたソロ作『Grandma』は、サイケ色の濃いロック、シャープでエッジの効いた80sサウンド、90年代UKクラブミュージック等バラエティ豊かです。この曲はまるでポール・マッカートニーのよう。


♪Pantayo / Divine

フィリピンではなく、カナダのトロントを活動拠点としている女性5人組。楽曲全体を通して聴こてくる不協和音の正体は「クリンタン」というフィリピン南部ミンダナオ島の伝統楽器。インディーR&Bとのミックスが新鮮で、とても独創的です。もうすぐ本曲を含むアルバムがレコードでリリースされます。


♪Reese Lansangan / An Opportunity to Go to the Moon

リーズ・ランサンガンは2009年から活動している女性シンガー・ソングライター。シンガポール、ニュージーランド、アメリカ、日本でもライブ実績がある人物です。この曲ではありませんが、福岡のONE SUGAR MUSICという新鋭レーベルから音源がリリースされています。アジア各国のシンガーソングライターやアーティスト達との音楽制作をしていくようなので、彼女の名前はもっと広まっていくかも知れません。

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フィリピンの最近のインディーズ音源でSpotifyのプレイリストを作成しました。ラジオで紹介したアーティスト以外の楽曲もセレクトしていますので、ご興味のある方はぜひ。