2020年5月10日日曜日

日々の余韻アーカイブス(その21)~70年代英国SSW~

今日の投稿は、以前【日々の余韻】というタイトルでSNSに毎日アップしていた投稿のアーカイブ記事です。1970年代の英国のシンガー・ソングライターたちの名盤を4枚集めてみました。(カワズ)





2013年5月29日 【日々の余韻 Daily Afterglow 048】
David Elliott "David Elliott" (1972)
イギリスのシンガー・ソングライター、デイヴィッド・エリオットが1972年にリリースしたファーストアルバム。少し鼻に掛かった声とレイドバックした楽曲から、<英国のジェームス・テイラー>と称されるのも確かに頷けます。バラエティ豊かなナンバーが並ぶ中、「If I Were You」は跳ねたピアノとベース&ドラムが最高にグルーヴィーな3ピースギターレストラック。「The Love Put On Yesterday」のメロディセンスも見逃せません。


2013年8月7日 【日々の余韻 Daily Afterglow 118】
John Howard "Can You Hear Me OK?" (1975)
ファーストアルバム『Kid in a Big World』に続いて制作された本作(1975)は、若く弾けるような勢いのあったソフトロックな前作とは打って変わって、気品と憂いを帯びたシンガー・ソングライター的色合いが強い作品。タイトル曲「Can You Hear Me OK?」はマイルドなサウンドと抑揚の効いたジョンの情感たっぷりのボーカルが印象的なナンバーで、このアルバムのハイライトです。


2013年8月22日 【日々の余韻 Daily Afterglow 133】
Terry Sylvester "Terry Sylvester" (1974)
ホリーズのメンバーだったテリー・シルベスターが1974年にソロで発表したファーストアルバム。渋みあるヴァースから甘美なサビへと流れる展開が素晴らしい冒頭の「Pick Up Pieces Again」や、パイプオルガンの響きがまるで聖歌のような「For The Peace Of Mankind」、そしてほろ苦いノスタルジーが胸を焦がす「End Of The Line」など、全編を通して、とびきりセンチメンタルでメロウなナンバーが並ぶ珠玉の作品。


2013年9月9日 【日々の余韻 Daily Afterglow 151】
David Lewis "Songs Of David Lewis" (1970)
サイケグループ、アンドウェラを率いたデイヴィッド・ルイスのソロアルバム。オリジナル盤は50枚程度しか存在しないため、いわゆる激レアアイテムとして長く君臨してきた一枚です(現在はCDやレコードで再発されています)。プロモーション的に作られたものらしく、シンプルなピアノやギターによる弾き語りが主体。サイケデリックなテイストを仄かに残しながら、その削ぎ落とされた世界観から浮かび上がる旋律は、どこまでもメロウでノスタルジックで哀愁に満ちています。