2021年8月9日月曜日

Quiet Corner 2 - music for ordinary life


8/26に、音楽ディスクガイド『クワイエット・コーナー 2 ~ 日常に寄り添う音楽集』がシンコーミュージックから発売されます。2014年の第一弾、昨年の韓国版続き、今回もありがたいことに、本書監修の山本勇樹さんからお声かけを頂き、ディスクレビューに参加しました。(カワズ)

《クワイエット・コーナー》のコンセプトは、心を深く静める、繊細で穏やかな音楽。主宰の山本勇樹さんは、HMV本部でジャズやワールドミュージックを総括担当しながら、Quiet CornerシリーズのコンピレーションCDを監修されています。

ディスクガイドとしては、2014年に第一弾『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』、2020年に韓国語版『Quiet Corner - Library of No Wave Music』が発売されています。今回の『クワイエット・コーナー 2 ~ 日常に寄り添う音楽集』は、日本語版としては7年振りの続編となります。

本書のコンテンツは12章で構成されています。国籍や地域や年代といった従来的な縦割りの区分けではなく、花・光・家具・海・夜・雪など、日常生活の様々なシーンが各章のテーマになっています。全体のコンセプトやレビューのテイストはこれまでと同様。アーティストやアルバムの一般的な情報は絞り気味にして、執筆者それぞれの感性や価値観に重きを置きながら、「センシティヴ」や「インティメイト」といった言葉に共鳴する作品がジャンルレスに約400枚セレクトされています。

今回僕は、38枚の作品のレビューと1組のアーティストの紹介テキストを書きました。他の執筆者の方々のレビューやコラムもとても楽しみです。執筆当時は今と同じく緊急事態宣言が発令されていた時期で、街に出かけたり、好きな映画館や旅行にも行けなかったのですが、その分だけ書くことに集中できたので、とても充実した毎日を過ごすことができたのを思い出します。

またディスクガイドに合わせて、コンピレーションCDの最新作『Quiet Corner - Ma Fleur』もリリースされるとのことで、こちらも楽しみです。


出版社:シンコーミュージック
発売日:2021/08/26
サイズ:A5判
ページ:176ページ
価格 :¥ 1,980 (本体 1,800+税)

【監修】山本勇樹

【執筆者】石郷岡学/稲葉昌太/河津継人/鬼頭黎樹/高木洋司/寺町知秀/富永珠梨/吉本宏/渡部徹/山本勇樹

【デザイン】杉 玲

​【イラスト】服部あさ美

【Contents】
1 Ma Fleur feat. ルイ―ザ・ブリナ
2 Windfall Light feat. エマ・フランク
3 Still Life feat. マサヨシ・フジタ
4 Color de Verano feat. ダニエーレ・ディ・ボナベントゥラ
5 So Long, Frank Lloyd Wright feat. 伊藤ゴロー・アンサンブル
6 Polka Dots and Moonbeams feat. スワヴェク・ヤスクウケ
7 Small Folky Talk feat. ベドウィン
8 Born to Be Blue feat. ブルーノ・メジャー
9 Always By Your Side feat. ラルフ・タウナー
10 The Chill Air feat. トーマス・バートレット
11 Crystal Silence feat. スコット・オー
12 Little Peace Piece feat. ダイアナ・パントン

◆small town talk
日々の暮らしと音楽。/板倉直子
水と水とが出会うところ/早坂大輔
耳が喜んでいる/林 正樹
音楽にまつわる不思議な巡り合わせ/山原基代信
ぼくのなかに流れている音楽/鈴木惣一朗
低空飛行へのいざない/佐藤達郎
静寂の隣に/寺田俊彦
「落ち着き」という感情/鶴林万平
一日の音楽、心の情景と共に。/服部あさ美
ニシカとクワイエット・コーナー/三橋 有

◆特別企画
Bar Quiet Corner
松本圭祐(BAR MEIJIU)× 山本勇樹