2021年6月27日日曜日

Sound of Afterglow vol.15 《Female Artists in Asia》


熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の15回目が放送されました。今回は、アジアの様々な国で活動する女性アーティストたちを特集しました。(カワズ)

フィリピン出身、オーストラリア育ちのスウィッシー。2009年に『She smiles』でデビューし、2013年に2ndアルバム『One hour by the bed, the rest is in my head』をリリースしています。これはフィリピンのインディーアーティストの楽曲が収められた2010年のコンピ盤に収録されている一曲で、アルバムには未収録のカバーソングです。1970年代に活動していたフィリピンのグループ、シンデレラによるオリジナルはどこか垢抜けさがあるのですが、こちらのバージョンは都会的で洗練されたシティーポップに仕上がっています。

2013年に『My Precious』でデビューしたインドネシアのディラ・ボンによる、2ndアルバム『Head Over Heels』収録曲。アルバムは英語とインドネシア語の両方で歌っていて、どの曲も、オーガニックな雰囲気のボーカルやソウル~R&Bのエッセンスを感じさせるサウンドが素敵です。2017年に開催されたくるり主催の音楽フェス「京都音博」参加のために来日し、日本のステージを経験しています。

日本に長期滞在経験のある韓国のモリー。彼女のデビュー作『Don't Listen to This Music If You Are Happy』に収録されているナンバーを紹介しました。《もし幸せならこの音楽は聴かないで》というそのアルバムタイトルからは、キュートなルックスとは裏腹に、シンガーソングライター的な気骨さも感じさせます。個人的には、スウェーディッシュポップ時期の原田知世さんを彼女の歌やサウンドから思い出しました。
インドネシアのシンガーソングライター、ディニ・ブディアユの2012年作『Sometimes Bitter Is Sweeter to Taste』に収められている一曲。以前に当ブログでも紹介しましたが、インドネシアでいえば、アディティア・ソフィアンのデビュー作『Quiet Down』と肩を並べるフォーキーな名盤だと思います。ブルージーな雰囲気のボーカルも、ソリッドなアコースティックギターのプレイも素晴らしいですが、残念ながら日本ではあまり知られていません。
インドのムンバイで活動している若手注目株によるアコースティック・ポップ。現地語で歌っているこのシングルと、この曲の英語バージョンしかまだリリースされていないですが、ルックスも良く、役者やダンサーとしてはすでにボリウッドシーンで活動しているようで、音楽シーンでのさらなる活躍が期待されます。
本コーナーの最後に紹介したのは、インドネシアのヴィラ・タリサの最新アルバム『Primavera』からの一曲。2016年に1st EP『Vira Talisa』は渋谷系を通過したサウンドが懐かしくも新しく聞こえました。すでに日本のコアなギターポップファンなどからは注目を集めているシンガーソングライターです。この「Matahari」は、さらに進化した奥行きのある音楽性を感じさせる楽曲で、日本のグループLampからの影響が伺えます。

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アジアの女性アーティストの楽曲で編んだSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲もセレクトしていますので、ご興味のある方はぜひ。