2019年8月4日日曜日

2019年の日々の余韻(3)~インドネシア特集~

Twitterの個人アカウントを使って、平日に1曲づつ曲紹介をしています。今日は、7月に紹介したインドネシア・インディーズの全22曲をまとめました。(カワズ)



Jugo Djarto 「Dinner for Two」
ジャカルタのインディーバンドCircaramaのフロントマン、Jugo Djarto初のソロナンバーで「Dinner for Two」。ちょっとセンチメンタルでメロウな旋律が心地良いアコースティック・ソウル。ローファイなサウンドが似合う歌声です。


Garhana 「A Long-Short Dream」
この国は男女のアコースティックデュオの宝庫。毎年のようにクオリティの高い楽曲を生み出すグループが登場しています。こちらはニューカマーGarhanaの「A Long-Short Dream」という曲。シンプルなアレンジですがボーカルは都会的で洗練されていますね。


Dini 「Minor Song of Mine」
Diniという女性SSWの「Minor Song of Mine」。アルバムはこの国のフォーキーな作品の中でも、アディティア・ソフィアンのデビュー作に匹敵する名盤だと思いますが、残念ながら日本ではあまり知られていません。ソリッドなギターとブルージーな歌声が◎。


Tantrum 「Passed by」
今も活動しているかよく分からないのですが、Tantrumという3ピースバンドの「Passed by」という曲が大好きです。演奏は随分と荒いのですが、メロディセンス抜群のギターポップ。確かオーストラリアとインドネシアの混合グループだったと思います。


Mondo Gascaro 「Apatis」
モンド・ガスカロが音楽を担当した映画『Memories of My Body』のOSTより、ガスカロが歌う「Apatis」。同国のBenny Soebardjaという音楽家による1976年作のカバー曲で、アレンジは基本的にオリジナルを踏襲しています。もうすぐ7インチが発売されます。


Junior Soemantri 「Love Beatles」
Junior Soemantriというシンガー・ソングライターが英語で歌う「Love Beatles」というスイートなラブソング。2015年のアルバム『Melaju』収録曲です。歌詞がとってもキュンとします。
  ♬僕は彼女に恋をしたんだ
  ♬ジョンがポールに出逢った時みたいに


Marini Nainggolan 「Siklus Gila」
Marini Nainggolanの歌う2018年の「Siklus Gila」は、ありそうでなかったタイプのインドネシアン・ボッサ。昨今のブラジル音楽の影響を感じるようなボーカルスタイルで、ちょっとダニ・グルジェルを彷彿とさせます。


Ardhito Pramono 「bitterlove」
Ardhito Pramonoという男性若手ボーカリストの1st EPより、「bitterlove」という曲。10年くらい前のウーター・へメル登場を思い出させる、甘い歌声の持ち主による心地よいジャジー・ポップです。


Jamie Aditya 「Hey Mama」
オーストラリア人の父を持つJamie Adityaが、Kelland Thomasという音楽家と2人名義でリリースした2015年の『Trad & Soul』より、ディクシージャズ・ナンバー「Hey Mama」。2012年の『LMNOP』というニューソウルなアルバムも凄くカッコイイです。


Naif 「Selama Ada Cinta」
Naifというベテラングループの2017年作から「Selama Ada Cinta」。アルバムのジャケだけ見るとハードコアバンドみたいですが、グッド・ミュージックが詰まった素敵な作品です。この曲は、インドネシアジャズの重鎮インドラ・レスマナが参加しています。


Gerald Situmorang feat. Ify Alyssa 「Gitar」
ジャズギタリストのジェラルド・シタモラン(Gerald Situmorang)と女性ボーカリストのコラボはどれも最高です。こちらはIfy Alyssaが歌う「Gitar」というナンバー。作詞作曲はともに彼女自身。繊細さが光る一曲です。


Leonardo Ringo 「Wondrous Sky」
レオナルド・リンゴ(Leonardo Ringo)は、ラジオパーソナリティーとしての実績もあるシンガー・ソングライター。この「Wondrous Sky」は、2010年のベストアルバムにノミネートされた『The Sun』に収録されている、スローで渋みのあるナンバーです。


Garamerica 「Parijs Van Java」
ガラメリカ(Garamerica)という男女のフォークデュオによる2018年のアルバムから、「Parijs Van Java」という曲。キュートで爽やかな香りがするアコースティックポップで、マルコマルシェの1stに心を掴まれた方にはぜひおススメしたいナンバーです。


Eva Celia 「Kala Senja」
インドネシアジャズの重要人物インドラ・レスマナを父に持つEva Celiaの新曲「Kala Senja」。1stアルバム時から感じていることですが、艶のあるボーカルスタイルが宇多田ヒカルっぽくて好きです。


Duta Pamungkas &  Fia「Menjemput Pagi」
マルコマルシェを率いるDuta Pamungkasは、ソロ活動や他のアーティストとのコラボなども活発にしています。こちらの曲は、Fiaという女性とのデュオ作。繊細に折り重なる2人のギターと声が、静かな朝にぴったり。


Classmate Journal 「Can’t Stop」
クラスメイト・ジャーナルというトリオグループが2013年にリリースしたEP『Journey』より、「Can’t Stop」という曲。ポップでスタイリッシュで、フォーキーだけど躍動感のあるナンバー。プロデュースがエンダ・ン・レサと知って納得。


Kurosuke 「Tapestry」
Anomalystというグループの中心人物によるKurosukeというソロプロジェクト。80’sテイストのメロウなローファイポップといった趣のアルバム『Tapestry』のタイトル曲。モンド・ガスカロのレコーディングにも参加しています。


Caltonettes Serenade 「All That I Need」
カールトン・アンド・ザ・シューズから名前をオマージュした4人組バンド、カールトネッツ・セレナーデの7インチシングルより、「All That I Need」。両面ともに、メロウで心地よいスカ~ロックステディで、この季節にピッタリ。


Payung Teduh 「Nanti」
シティーポップの大名曲「Akad」でビッグバンドに成長したPayung Teduhの「Nanti」という新曲。メロウなスカに洗練されたブラジリアンテイストを加えたナンバー。新作ごとに少しづつ音楽性を変えるグループの新たな一面と言えそう。


Kunto Aji 「Mercusuar」
シンガーソングライターKunto Ajiの『Generation Y』という2015年のアルバムから、「Mercusuar」という曲。ポール・サイモン「50 Ways〜」風のリズムが特徴的な、しなやかな質感のジャジーなボーカル作品です。


Fourtwnty 「Zona Nyaman」
Fourtwnty(フォートゥエンティ)というトリオグループの2018年の2ndアルバムに収録されている「Zona Nyaman」という曲。1stでは内省感漂うインディーロックといった趣でしたが、本作ではさらにポップさが加わって大化け。再生回数は驚異の8600万回!


Sore feat. Vira Talisa 「Rubber Song」
モンド・ガスカロが在籍していたバンドSoreの2018年のナンバー。人気の若き女性アーティストVira Talisaをボーカルに迎えた本作では、トレードマークの骨太なサウンドも残しつつ、これまでより幾分爽やかなギターロックを鳴らしています。