今日は【日々の余韻】で書いた記事のうち、浜辺を映したジャケットが美しい作品を4枚をピックアップしました。(カワズ)
2013年7月21日【日々の余韻 Daily Afterglow 101】
Luka Bloom 『Tribe』
アイルランドの吟遊詩人、ルカ・ブルームが2007年に発表したアルバムで、エモーショナルなライブパフォーマンスとは裏腹に、優しくゆるやかなサウンドスケープが広がる作品。ジャケットのアートワークも内容にぴったりです。音楽と自然とサーフィンをこよなく愛するサウンドクリエーター、サイモン・オライリーのプロデュース手腕によるところが間違いなく大きいと言えます。特に前半5曲は静かなる傑作。
2013年8月2日【日々の余韻 Daily Afterglow 113】
Brent Cash 『How Strange It Seems』
2011年にリリースされた、米国ジョージア州出身のSSWブレント・キャッシュの名作セカンドアルバム。ファーストは素晴らしかったのにセカンドはイマイチ、ということはよくある話ですが、甘く切ない旋律も、ソフトロックなハーモニーワークも、ドリーミーなオーケストレーションも、全てにおいて前作を上回る内容です。暑い季節に聴くと心がざわつく一枚。
2013年8月5日【日々の余韻 Daily Afterglow 116】
関美彦 『Sex, Love & Sea』
シンガー・ソングライター、関美彦の2001年のファーストフルアルバムは、<シティ・ポップ>から想起されるFM的なクリアなサウンドからは程遠い、くぐもった音像に包まれた一枚。たしかに、どこまでもナイーヴな若者のピュアな恋と性のもがきは、AMラジオのようなアナログな質感のほうがよく似合う。海へ行くつもりじゃなかった青年が、街の喧騒を背に夜の浜辺で奏でたひと夏のブルース。
2013年8月7日【日々の余韻 Daily Afterglow 117】
Lui 『Lui』
マウイ島のホテルでラウンジバンドとして活動していたルイ・ウィリアムスが1978年に録音した作品。同時期のいわゆるハワイアンAORな諸作に比べて、ポップミュージック的フック、あるいは“キラー”的要素は正直それほどありませんが、何気ないラウンジーな演奏がもたらす涼やかな風を感じたくなって、この季節になると無性に聴きたくなるアルバムです。ジャケットのレトロな青さが胸を焦がす一枚。
Lui / Oh, Oh Think I'm Fallin' In Love