熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の54回目が放送されました。インドのデリーを拠点とするオルタナティブ・ロックバンドPeter Cat Recording Co.(ピーター・キャット・レコーディング・カンパニー)を特集しました。最新アルバム『BETA』が素晴らしかったので、過去の作品と併せて紹介していきました。(カワズ)
Peter Cat Recording Co.(ピーター・キャット・レコーディング・カンパニー)はインドのデリーを拠点とするオルタナティブ・ロックバンド。2011年リリースの1stアルバム『Sinema』に収録されている、ビートルズ中期を彷彿とさせるサウンドやアレンジのこの曲を冒頭に紹介しました。1st~4thアルバムから厳選した初期ベスト『Portrait of a Time: 2010 - 2016』にコンパイルされています。
2019年にリリースされた通算5枚目のアルバム『Bismillah』の収録ナンバーから2曲続けてお届けしました。2018年にフランスのレーベルから声がかかり、アルバム制作を開始。インドのデリーの農場にあったスタジオとパリのスタジオを行き来しながら作ったらしく、初期のアルバムに比べて洗練された仕上がりになっているのを感じられます。過去4作からメンバーチェンジなど紆余曲折があったようで、「バンドが過去を完全に消し去り、再出発する」というコンセプトがあったのだそうです。
後半は今年8月にリリースされた彼らの最新アルバム『BETA』から続けてお届けしました。プレスリリースによると、このアルバムは「インディー、ボサノヴァ、ジャズ、サイケデリックなどの気まぐれな融合」であり、アルバムのコンセプトは「50年前の過去に語られた未来についての物語であり、50年前の視点で現在を理解する」とのこと。タイトルはいくつか候補があったらしいですが、生後6ヶ月のメンバーの息子に引かせたくじで決まったそうです。(BETAはヒンディー語で“息子”を意味する)。
ここからは私見なのですが、ギリシャ語のアルファベットで二番目の文字がBetaなので、再出発となった前作『Bismillah』が現在のグループ体制における実質的な1stアルバムだとすると、その次のステージに入ったことを宣言しているようにも感じました。
------------------------------
今回オンエアした楽曲を中心に構成したSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲も含めてセレクトしていますので、ご興味のある方はこちらもぜひ。