年末年始に九州に帰省した時、DJをしたお店で、欲しかったレコードを買いました。Scott Orrの『Worried Mind』、寒い日に聴きたくなる一枚です。（カワズ）
昨年末に九州に帰省した時、福岡今泉のカフェcomo
esで店内BGMのDJをしました。店内の一角に販売用レコード棚があったので色々と見ていたら、ずっと欲しかったScott
Orr『Worried Mind』（2018）があったので購入しました。
Scott Orrは2021年発刊のディスクガイド『クワイエット・コーナー2』でも大きく紹介されているのですが、レビュー執筆者の一人として僕の方で紹介記事を担当させて頂いた、とても思い入れのあるアーティストの1人です。
Scott Orrは、カナダのハミルトンを拠点に活動している音楽家で、クワイエット・コーナー2では、《Crystal
Silence》というセクションテーマで彼を紹介しています。カナダという寒い土地で生まれた音楽だからなのか、彼が紡ぐサウンドには全体的に澄んだ空気感が漂っています。それでいてどこかアナログな質感の、とても人懐っこい温もりを同時に宿しているのも特徴的です。2018年にリリースされた『Worried Mind』はまるで寒い季節を自ら選んだようにも思え、個人的には、冷たい風が吹く冬の夜に針を落としたくなる、極上のウィンターアルバムだと感じています。
僕は運よくアナログ盤を入手しましたが、残念ながら彼のフィジカル音源はあまり日本では流通していません。ただ、サブスクでは聴くことができますので、良かったらチェックしてみてください。
また、2021年にリリースされた『Oh Man』も素晴らしいので、こちらのリンクも貼っておきます。
