2023年1月15日日曜日

Sound of Afterglow vol. 33《Best of 2022》

昨年12/30に、熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の33回目が放送されました。熊本のスタジオから生出演し、MC久間さんと二人でトークしながら、2022年の総括回として個人的なベストソングを紹介しました。(カワズ)

17時台は、通常の《Sound of Afterglow》と同様、アジアのポップミュージックに焦点を当て、昨年特に印象に残った楽曲を紹介しました。

Adhitia Sofyan(アディティア・ソフィアン)はインドネシアのシンガーソングライター。基本的にはアコースティック・ポップを志向している音楽家ですが、この曲は珍しく軽やかな16ビートの楽曲です。


Ardhito Pramono(アルディート・プラモノ)は、インドネシアのシンガー・ソングライター。この曲が収録されているアルバム『Wijayakusuma』は、全体として起承転結が感じられる仕上がりで、アルバムというフォーマットへの意識が感じられる一枚です。


Danilla(ダニラ)はインドネシアのシンガー・ソングライター。昨年9月に、最新アルバム『POP SEBLAY』を中心に彼女の特集回をお送りしました。個人的には年間ベストアルバムのひとつに挙げたい素晴らしcい作品です。


Yonlapa(ヨンラパ)は、タイ・チェンマイ出身の4人組バンド。中心人物Noi Naaの存在感をはじめ、欧米のインディーギターバンドを彷彿させる佇まいが好きです。昨年は大阪でも来日ライブがあったのですが、残念ながら都合が悪くて見ることができませんでした。


Trang(トラン)は、ヴェトナムの女性シンガーソングライター。昨年リリースされたセカンドアルバム『Chỉ Có Thể Là Anh』収録曲を紹介しました。近年の盛り上がるアジアのシティーポップブームに共鳴する素敵なポップスです。


Wave to Earth(ウェーブ・トゥ・アース)は韓国のトリオバンド。これまでは夏をテーマにした楽曲が多かった印象ですが、この曲は、ジャジーでメロウな雰囲気がとにかく渋く、寒い季節がぴったりです。


Voision Xi(ヴォイジョン・シー)は、上海のジャズシーンで活動する女性ボーカリスト。1stアルバム『Lost for Words』収録曲からお届けしました。ポエトリーリーディングやラップが織り交ざりながらスリリングに展開するクールな曲です。


17時台の最後は、18時台に繋ぐ一曲として、アジアをルーツに持つアーティストの楽曲を紹介しました。トロントを拠点に活動する韓国系カナダ人Luna Li(ルナ・リ)の1stアルバム『Duality』から一曲お届けしました。


18時台は、アジア以外の地域にも範囲を広げ、欧米を中心に、2022年の新譜から印象に残った楽曲を紹介しました。

ブラジルのアラゴアス州マセイオ出身のBruno Berle(ブルーノ・ベルリ)。デビューアルバム『No Reino Dos Afetos』は、そのジャケットのインパクトとは裏腹にローファイかつソフト・サイケデリックな質感が新鮮で、ブラジル音楽好きの間でも話題になりました。


数年前からUK・US中心にヴィンテージ~スウィート・ソウルのリヴァイバルが到来していますが、ニュージャージーのThe Jack Moves(ザ・ジャック・ムーヴス)はその先駆けといえるかもしれません。フィリーソウルの面々を彷彿させる先行シングルを紹介しました。


Mamas Gun(ママズ・ガン)の5枚目のアルバム『Cure the Jones』に収録されている極上のスウィートソウル。終盤のファルセットの効いたロングトーンのボーカルが素晴らしいです。アルバム単位では2022年の個人的ベストアルバム。


Stacey Ryan(ステイシー・ライアン)はモントリオールの若手女性シンガーソングライター。この曲は個人的に何度もリピートしてはまった一曲です。まだオリジナルは数曲しかリリースされていませんが、メジャーレーベルIsland Recordsと契約している注目株です。


UKのソウルシンガーEmma Noble(エマ・ノーブル)と、モッド・ソウル・バンドNew Street Adventureのヴォーカリスト、Nick Corbin(ニック・コービン)による共作。曲単位では今年最も再生したナンバーはこれ。聴くたびに前向きな気持ちにしてくれるポジティヴなフリーソウルです。


Matt Dorrien(マット・ドリアン)は、オレゴン州ポートランドで活動するシンガーソングライター。セカンドアルバム『Blue Pastral』収録曲を紹介しました。G・オサリヴァンやR・ニューマンあたりを彷彿とさせる70年代的グッドミュージックが詰まった一枚です。


Drugdealer(ドラッグディーラー)はLAのサイケデリック・シーンで活動するマイケル・コリンズによるソロプロジェクト。サードアルバム『Hiding in Plain Sight』収録のこのリードシングルは、70年代初頭のSSW的なフォークロックで好みです。


ラストは、ヴィクトリア・バーグスマンによるTaken by Trees(テイクン・バイ・ツリーズ)で締めました。コリン・ブランストーンの名盤『One Year/一年間』収録曲のカバーバージョンです。この曲が収録されたカバーEP『Another Year』については、以前ブログでも紹介しました


------------------------------
今回オンエアした楽曲で構成したSpotifyのプレイリストを作成しました。こちらもぜひチェックしてみてください。そして本年もよろしくお願いいたします。