2021年12月25日土曜日

Sound of Afterglow vol.21 《Asian Christmas》


熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の21回目が放送されました。2021年ラストとなる今回は、ちょうどクリスマスイヴということもあり、アジアのクリスマスソングを特集しました。(カワズ)

マカロンズ・プロジェクトは、2014年から活動するインドネシア出身の男女2人のデュオ。この国からは、毎年のように優れた男女のアコースティック・デュオが登場します。現在カナダで活動する彼らは、カーペンターズやレディオヘッド等のビッグネームから、ジャズ・スタンダードなどのカバーのレパートリーが豊富。こちらも、古くはペリー・コモから近年ではマイケル・ブーブレなど、数多くのシンガーが歌ってきたメレディス・ウィルソン作ホリデー・クラシック。


マレーシアのボルネオ出身で、クアラルンプールを拠点に活動するジー・アヴィ。ジャック・ジョンソンが主宰するレーベル、ブラッシュファイアー・レコーズから2009年にセルフタイトル『Zee Avi』でデビューしました。この曲はその前年にリリースされたレーベルのクリスマス・コンピ『This Warm December, A Brushfire Holiday, Vol.1』に収録されているナンバー。短い曲ですが、彼女の特徴でもある、オーガニックでブルージーなニュアンスが感じられます。


韓国シンガー・ソングライター、ルシッド・フォールの9thアルバム『Nowana』に収録されている一曲。アルバムは全体的にとても繊細な仕上がりで、韓国版クワイエットコーナーのディスク・ガイドでも紹介されました。聞くところによると、彼はライブ前のBGMでbar buenos airesのコンピレーションCDを流しているのだそうです。この曲は冨田ラボがプロデュースしたような、都会的で洗練されたアレンジのシティー・ポップ。韓国の人気歌手ヨン・スンファンがボーカルでフィーチャーされています。


タイの若手アーティスト、チョグンによる2020年のクリスマスシングル。曲の原題は「โทษทีผมอินคริสต์มา」ですが、タイ語の読み方が分からなかかったため、オンエアでは英訳したタイトル(Sorry, I'm in Christmas)で紹介しました。2018年にシングルデビューした彼は、R&Bを基調としたメロウなポップスが得意。2021年には、日本の動画サービスでも配信されているタイの人気BL恋愛ドラマ『Lovely Writer The Series』に「Maybe It's You」というナンバーを提供し、ドラマを彩る人気曲になっています。
 

Freckles(雀斑)は台湾を代表するの人気インディーズグループ。2000年代からバンドをスタートし、いったんは活動停止しましたが、2014年に復活しました。ボーカルなどを務める中心人物の林以樂(リン・イーラー)は、日本のアーティストとのコラボしたり、ソロ活動も活発に行っています。この曲は、2018年に7インチ盤アナログレコードとして日本と台湾でリリースされた、洒落たクリスマス・シングル。以前にこのコーナーでも紹介したレーベルBig Romantic Recordから販売されました。


インドネシアのシンガー・ソングライター、モニタ・タハレアが歌うホリデークラシック。インドラ・レスマナはオーディション番組出身の彼女をデビュー当時からサポートしてきた大御所。デワ・ブジャナもこの国を代表する名ギタリストです。ブジャナのプレイが、このバージョンにトラッドなニュアンスを醸し出しています。また、リズムは5拍子ですが、とてもリラックスできる曲調に仕上がっていて、アジア産のクリスマスナンバーの中でも個人的に大好きな一曲です。


Sound of Afterglowのラストはいつも静かめで心が落ちつく曲を紹介しています。最後は、以前このコーナーでも特集したインドネシアのアーティスト、アルディート・プラモノ。この曲「New Year's Eve」は、ちょうど一年前の2020年12月24日にデジタルリリースされたホリデーソング。短い曲ですが、彼の音楽センスが凝縮された素敵なナンバーです。

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オンエアした楽曲でSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲もセレクトしていますので、ご興味のある方はぜひ。