今日の投稿は、2013~2014年に【日々の余韻】というタイトルでSNSに毎日アップしていた投稿のアーカイブ記事です。1960~70年代のA&Mレーベルのアルバムを集めてみました。(カワズ)
2013年5月6日 【日々の余韻 Daily Afterglow 025】
David Batteau "Happy In Hollywood" (1976)
「Tell Her She's Lovely」などのフリーソウルトラックが人気の兄弟デュオBatteauxのデイヴィッドが1976年に発表したソロアルバム。トロピカルでライトメロウなAORも素晴らしいですが、一番の好みは、アコースティックギターがセンチメンタルな「Happy in Hollywood」。ハリウッドでスターとなるという夢と、その現実を綴ったリリカルな歌詞が切ない、ホロリとくる名曲です。
2013年5月12日 【日々の余韻 Daily Afterglow 031】
Michelle Phillips "Victim of Romance" (1977)
ママス&パパスのメンバーだったミッシェル・フィリップスが、グループ解散後の1978年にリリースしたソロアルバム。全体を通して、しっとりとした中に艶を感じさせる空気感はジャケットのイメージそのまま。4曲目の「Trashy Rumors(恋のうわさ)」は、優雅で気品のあるサウンドながら、感傷的なメロディが涙を誘う名曲です。
2013年5月16日 【日々の余韻 Daily Afterglow 035】
William D. Smith "Smitty" (1978)
リッキー・リー・ジョーンズらのバックを務めたキーボーディスト、ウィリアム・D・スミスが1978年に発表したソロアルバム。爽やかなオルガンの音色が心地良い代表曲「Sweetie Pie」をはじめ、ソウルフルで逞しい歌声ながら、サウンドには絶妙な軽さと瑞々しさがあり、とてもポップで聴き易い一枚です。ジャケットで見せる満面の笑みが作品の出来栄えを物語っています。
2013年9月3日 【日々の余韻 Daily Afterglow 145】
Craig Nuttycombe "It's Just A Lifetime" (1978)
70年代初頭にフォーキーな名盤を残したLambert & Nuttycombeのナッティカムがソロになって発表した1978年作。甘酸っぱいメロディラインが印象的な「Rainy Eyes」に始まり、デュオ時代を思わせる「Sunshine」など、どの曲も温もりを感じるアルバムです。ラストの「When My Time Comes」はジョージー・フェイムがピアノを奏でるスローなブルースナンバー。
2013年9月17日 【日々の余韻 Daily Afterglow 159】
Robin Wilson "Robin Wilson" (1968)
ハワイ出身の女性シンガー、ロビン・ウィルソンのファーストアルバム。ニック・デカロやドン・コスタら、アレンジャー陣に恵まれた贅沢な一枚です。特に冒頭の「Walk Away」やテディ・ランダッツォ作「Better Use Your Head」は、ゴージャスで高揚感がありつつも、どこか儚げに響く素晴らしい出来。どちらもニック・デカロがアレンジを手掛けています。ソフトロックファンにはお馴染み「For Once in My Life」のカバーも収録。
2013年11月17日 【日々の余韻 Daily Afterglow 212】
Pisano & Ruff "Under the Blanket" (1970)
ロジャー・ニコルズ作「The Drifter」の素晴らしいカバーが収録された、ジョン・パイザノとウィリー・ラフの二人による唯一の作品。冒頭のタイトル曲「Under the Blanket」で奏でられる、とろけるように柔らかなフレンチ・ホルンの音色は、その名の通り毛布に包まれてるかのように心地良い響きです。休みの日の二度寝やお昼寝にぴったりの、究極の添い寝アルバム。