2020年12月31日木曜日

2020年によく聴いた新譜レコード

ここ数日、Twitterの個人アカウントで、今年買ってよく聴いた新譜レコードを順不同で紹介していました。全16枚、良かったらチェックしてみてください。来年もどうぞよろしくお願いします!(カワズ)




Lianne La Havas “Lianne La Havas”


ひんやりとした質感のバックトラックとバラエティーに富んだギタープレイがひたすらカッコいい。ボーカルの表現力も抜群。冒頭の「Bittersweet」から引き込まれました。


Moons “Dreaming Fully Awake”


デジタルリリースは去年。前作『Thinking Out Loud』ほどのインパクトは無かったけど、ムーンズの新たな一面が垣間見えた一枚。B面の「Sweet and Sour」が一番好き。選曲会でかけたりもしました。


Loving “If I Am Only My Thoughts”


メロウなサイケ・フォークfromカナダ。枯れたギターのアルペジオと歌の旋律に、ペルーのWe All Togetherを想起しました。resonance musicの吉本宏さんから教えてもらいました。ブログでも紹介しました


Laura Marling “Song for Our Daughter”


剥き出しの渋いフォーク・ロックが連なる前半も、徐々にウェットで親密になる後半もどちらも好き。ラストの「For You」は涙を誘う名曲。


サニーデイ・サービス “いいね!”


ドラマー加入により3人体制で再始動したサニーデイ。グループが一度解散した後にガレージサウンドを追求したソロアルバム『Strawberry』を彷彿させる、ヒリヒリした質感のロックンロール狂走曲がズラリ。


Marker Starling “High January”


ショーン・オヘイガンのプロデュースによる、都会的でジャジーでソフトなエレクトロ・ポップ。冒頭の表題曲で歌う、音楽に対する不器用なほどに実直な言葉が胸に迫ります。ブログでも紹介しました


Honne “No Song without You”


前作『Love Me/Love Me Not』と比べて、リズムの強度は控えめ。代わりにメロディー重視のサウンドにシフトしたことで、その分聴きやすくなったと思います。ブログでも紹介しました


Bahamas “Sad Hunk”


秋に実家に帰省した時、地元日田の映画館リベルテで館長をしている原くんから教えてもらったアルバム。ジャケも中身も最高。ちょっと高かったけど買って良かった!


Pizzicato One “前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン”


買えたはずなのに買わなかったレコードのことをずっと想い続けてしまうように、このライブを見に行かなかったことを今もちょっと後悔している。あと何度このレコードを聴けばあの夜を取り戻せるだろう?


Ginger Root “Toaster Music”


Bandcampで注文したものの数ヶ月届かなかったので諦めかけていた矢先、ようやく到着してほっとした一枚。センスの良いカバー集です。一番好きなValerieが収録されていたら文句ナシだった。新譜発売ももうすぐ。


Kaede “秋の惑星、ハートはナイトブルー。”


Lampの作る音楽は常に挑戦的だと思うけど、これは格別。メインストリームに阿ることなく堂々とその外側に立ち、安売りもしない。ひと昔前の素材を用いつつ懐古主義的な雰囲気を感じさせない歌詞が絶妙。榊原ワールド全開。


Healing Potpourri “Blanket of Calm”


ソフトロックやイージー・リスニングに熱い想いを寄せたメロウなインディー・ギターポップ。カラフルなジャケットを眺めて、ジョルジオ・トゥマのデビュー作を思い出したりもしました。


Chicano Batman “Invisible People”


福岡に戻った際に久々にグルーヴィンに寄ったら、たまたま中古で売られていたので買いました。持ち前のヴィンテージサウンドにニューウェーヴやヒップホップのテイストが合わさって多彩さが増した一枚。


orbe “orbe / orbe feat. LUCA”


たおやかにループするアコースティックサウンドを聴きながら、本作と、ジャケットに映る木にまつわるエピソードをあらためて読んだ。社会の様々な循環(orbe)に思いを巡らせる年の瀬。


Taylor Swift “Folklore”


リリースされたのはたしか夏だったけど、深秋が似合うアルバムだと感じた。来たる冬への覚悟を感じた。冬の時代を過ごすことへの覚悟を感じた。


Melody Gardot “Sunset in the Blue”


今年最後に買った新譜はこれ。A-1「If You Love Me」をはじめ、今年劇場であまり映画を見れなかった自分にとって、忙しなく過ごした一年のエンドロールでかかるサウンドトラックのように聴こえました。