サラ・マリー・バロン(Sara Marie Barron)という女性シンガー・ソングライターが好きで最近よく聴いています。(カワズ)
サラ・マリー・バロンはミシガン州デトロイトを拠点に活動していて、これまでに『Sad, but True』と『Existential Glam』という2枚のアルバムをリリースしています。
"Sad, but True" (2018)
まずは2018年の1stフルアルバム『Sad, but True』。生ピアノの弾き語りで始まる冒頭の「Let Me Be Yours」から心を掴まれました。本作は生音主体で構成されていて、全体的にフォーキーな質感の作品です。キャロル・キングやジョニ・ミッチェルといった、70年代以降の偉大なフィーメール・アーティストたちを彷彿させるしなやかさと力強さを感じます。オーセンティックなヴィンテージソウルもあり、例えばエイミー・ワインハウスあたりが好きな方にもおすすめです。
♪Let Me Be Yours (bandcamp)
♪Wanna Know (bandcamp)
"Existential Glam" (2020)
今年9月にリリースされた2ndアルバム『Existential Gram』は打って変わって、ネオ・ソウル~インディーR&Bのテイストに変化しています。ソングライティングは前作と変わらずどの曲も聴きごたえがあるのですが、それを下支えしているのは、より向上したボーカルの表現力だと思います。ファルセットを巧みに操りながら、メロウで都会的なサウンドに繊細さと艶やかさをもたらし、その結果、歌に深みが生まれているように感じました。MoonchildやRaveena等と合わせて聴きたいです。
♪Up All Night
(YouTube)
♪PrettyGirl (YouTube)
2枚のアルバムはそれぞれ持ち味が違いますが、どちらもなかなか良い作品と思います。ストリーミングサービスで全曲聴くことができますので、視聴環境があればぜひチェックしてみてください。