2019年2月17日日曜日

姜根と麻雀部屋とトースターミュージック

このところよく聴いている、ジンジャー・ルートという若きシンガー・ソングライターのアルバムを2枚ご紹介。最新作『Mahjong Room』と2017年の『Toaster_Music』、どちらもステキです。(カワズ)


ここ数年「ベッドルーム・ポップ」といった表現で紹介される、いわゆる宅録系シンガーソングライターの作品をよく聴くようになりました。カリフォルニアのアジア系SSWジンジャー・ルートは、中でも最近の一番のお気に入りです。

Ginger Root 『Mahjong Room』

70's風味の耳触りの良いレトロソウルなサウンドと、宅録ならではのラフな雰囲気が心地よく、“麻雀部屋”という作品のタイトルもぴったりです。アーティスト写真を見るとなんだか頼りなさげにも見えますが、都会的な彼のボーカルと、自身が作る洗練されたメロディーラインのクオリティーは抜群。アルバムで一番好きな曲は「Shmoopie」ですが、他の曲も素晴らしいです。








Ginger Root 『Toaster_Music』

2017年の本作は、カバー曲中心のアルバムです(オリジナルは1曲のみ)。ベッドルームレコーディングという制限ある制作環境をあえて楽しむような潔さと、時に遊び心を感じる思い切ったアレンジがグッときます。そしてカバーの選曲もセンスが良く、このアルバムを聴くと『Mahjong Room』の源流が垣間見える気がします。こちらはカセットテープでのみフィジカル販売されたようですが、今は入手が難しいためサブスクで聴いています。