2018年9月24日月曜日

まどろみの休日

引越してきて最初に我が家にやってきたのはブラジルの若きSSWのアルバムでした。(カドピ)

2017年にデジタル音源とCDが発売されていた、チン・ベルナルデス 『ヘコメサール(Recomeçar)』が今月アナログが発売されました。この作品はアナログで出る気がする、と思っていたのでとても嬉しい気持ちです。針を落とすとドリーミーなピアノとオーケストレーションのワルツで作品の世界へ。もうここで「ああ、良いアルバムだな」と思ってしまいます。

内省的で静かなメロディに浮遊感あるヴォーカルがトロピカリズモを纏わせて、ずっとまどろんでいるような感覚のまま、B面ラストのタイトル曲「Recomeçar」へ。まるで1本の映画のエンディングのようにアルバムを終わりへと導く良い曲です。最初にデジタル音源で出ていてもちゃんとアルバム作品として作られているのは個人的にはとても大切だなと思います。解説によると、レコーディングは2011年に始まったそうなので、時間をかけてアルバム作品として大切に紡がれたんだな、と思うとより愛おしくなります。

休日の朝にこれで目覚めたいと思う作品がまたひとつ増えました。

Tim Bernardes - Abertura (Recomeçar)

Tim Bernardes - Recomeçar