2024年4月30日火曜日

Sound of Afterglow vol. 49《Indies in Thailand》

熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の49回目が放送されました。今月は2020年11月以来、約3年半ぶりに、タイのインディーズを特集しました。今回のオンエアで、本コーナーも5年目に突入。今後ともよろしくお願いします。(カワズ)

前回(2020年の特集)のラスト曲がLANDOKMAI(ランドクマイ)だったので、今回は彼女たちからスタートしました。2019年にデビューした、女性のドリーム~インディ・ポップデュオ。前回の特集の時は「まだデビューしたてのこれからの二人」と紹介した記憶がありますが、その後も活躍を続け、いまやSpotifyの月間リスナーが100万人近い人気アーティストに成長しています。今年2月に満を持してリリースされた1stアルバム『All My Purple Feelings』に収録されているリードシングルを紹介しました。




3曲続けて、いずれもタイの若手バンドの楽曲をお届けしました。1曲目は、ドリームポップと現行ソウル~R&Bがミックスされたサウンドが特徴的なRosalyn(ロサリン)。普遍的でリスナーに憶えてもらいやすいだろうと考えてそのバンド名を名づけたのだそうです。
2曲目は、Part Time Musiciansというフォーキーなグループで活動していたNickが中心人物のTemp.(テンプ)。ニューソウル~AOR~ファンクのテイストに、まどろみ感あるローファイサイケなムードも少し加わって、とてもいい感じです。
3曲目は、バンコクを拠点に活動するQuicksand Bed(クイックサンド・ベッド)。ベニー・シングス周辺を彷彿とさせるハイクオリティなデビューナンバーを紹介しました。

前回特集したときに比べて、タイのインディーシーンにも、英語のアーティスト名や作品タイトルが増えた印象です。グローバルマーケットを視野に入れたアーティストが増加しているのかもしれません。今年8月に開催されるサマー・ソニック・バンコク(SUMMER SONIC BKK)は、産業として大きくなっていることの証だと思います。



後半は、現行アジアのインディー市場の中でも突出した存在に成長したYONLAPA(ヨンラパ)関連の2曲を紹介しました。昨年11月ジャカルタで開催されたJoyland Festivalの最終日に彼らのパフォーマンスを見たのですが、若手というには失礼なほどにとても貫禄を感じるステージで素晴らしかったです。昨年に続き、今年も5月に東京、名古屋、広島での単独公演が決定しています。なおジャパンツアーの一環として、福岡の野外フェスCIRCLEの二日目にも出演します。

コーナーラストは、バンコク出身のシンガーソングライター、Numcha(ナムチャ)のナンバーを紹介しました。彼女の楽曲群のなかでもひと際繊細でドリーミーな曲です。4月がテーマになっています。

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今回オンエアした楽曲を中心に構成したSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲も含めてセレクトしていますので、ご興味のある方はこちらもぜひ。