Chris Brain（クリス・ブレイン）の 『Bound to Rise』（2022）を紹介します。今年の上半期に何度も聴いたお気に入りのアルバムです。（カワズ）
Chris Brain（クリス・ブレイン）は、イギリスのリーズを拠点としているシンガー・ソングライターです。2022年にリリースされた1stアルバム『Bound to Rise』は、英国フォークの古き良き伝統に正面から向き合ったような一枚で、同国のレジェンドであるニック・ドレイクやジョン・マーティンを彷彿とさせます。その技巧的なフィンガー・ピッキングや変則チューニングのギタースタイルとは裏腹に、歌のメロディーは比較的シンプルで親しみやすく、声の質感もマイルドなので、とても聴きやすいアルバムだと思います。
Chris Brain "Bound to Rise"
また、Bandcampのプロフィールを読むと、彼が奏でるサウンドは、自然＝野外からもインスピレーションを得ていると記されています。その言葉を裏付けるように、本人のYouTubeにアップされているカバー音源↓は、その多くが屋外で収録されています。
アルバムジャケットも緑を基調にしていますし、伝統の継承と自然との共生、というのが彼の音楽に通底するテーマといえるのかもしれません。
なお、今年の10月には、ニューアルバム『Steady Away』の発売がアナウンスされています。新作リリースに伴う国内ツアーも予定されているようです。その流れで、ぜひ日本でもライブをしてくれたらなあ、という淡い期待を抱いています。
1. Bound to Rise
2. Bird Count
3. Chance to See
4. Golden Eagle
5. Flying on Time
6. If I Could
7. Peace & Quiet
8. Rare Find
9. Sunday Morn
10. Sun Song
