熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の35回目が放送されました。今回は、近年のヴェトナムのインディミュージックを特集で紹介しました。（カワズ）
ベトナムの5人組ロックバンド、Chilliesは、音楽学校出身だったり、教会音楽からスタートしたり、学校で教鞭をとっていたりと、様々な経歴を持つメンバーから成るグループ。Magazineというラッパーをフィーチャーしたこの曲は、2021年リリースの1stアルバム『Qua Khung Cửa Sổ』収録の都会的なジャジー・ポップスです。
セルフプロデュースもこなすシンガー・ソングライターTrangが昨年リリースしたセカンドアルバム『Chỉ Có Thể Là Anh』収録曲から2曲紹介しました。「Ngã Tư Không Đèn」は渋谷系や近年の盛り上がるアジアのシティーポップブームに共鳴する素敵なポップス。「Một Người Nhẹ Nhàng Hơn」は新鋭アーティスト＆プロデューサーの Tiên Tiênと共作した一曲です。
15歳から作詞作曲していたという男性シンガー・ソングライターKiên Trịnh。2021年の1stアルバム『Không Qua Loa 8』は素朴で朗らかなベッドルーム・ポップといった趣でしたが、2022年にリリースされたこのシングルでは大躍進。ジャジーでメロウな雰囲気が素晴らしいです。
Ngọtはベトナムでトップクラスの知名度を誇る4人組インディーバンド。ハノイ拠点に2013年から活動していて、これまでに4枚のアルバムをリリースしています。この曲は2021年にリリースされたシングルで、これまでのリリース楽曲の中で最もR&B色が強い一曲だと思います。グループ名はベトナム語で「Sweet（甘い）」という意味らしいです。
Thịnh Suyはホーチミン市の大学出身の24歳のシンガーソングライター。2019年のシングル「Một đêm say」で若者を中心に人気を獲得しました。ベトナムのラジオ局主催の音楽賞で、ベスト・ニューフェース賞を受賞。コーナー6曲目は、彼の2021年の4曲入りEP『Tiny Things』収録された一曲からお届けしました。
コーナーのラストは、前の曲と同じくホーチミン出身のシンガーソングライター、Thịnh Suyのナンバーで締めました。「Tiny Love」同様に、繊細かつメロディセンスが抜群のアコースティック・ポップス。2021年にデジタルリリースされているシングルです。彼の作る楽曲は一貫してアコースティックサウンドを軸にしていて、サーフミュージック的との評価もされているようです。
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今回オンエアした楽曲を中心に構成したSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲も含めてセレクトしていますので、ご興味のある方はこちらもぜひ。
