熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の16回目が放送されました。今回は、インドネシアの6人組バンドCHASEIRO(チャセイロ)と、そのグループを率いたCandra Darusman(チャンドラ・ダルスマン)を特集しました。(カワズ)
コーナーの1曲目は、チャセイロの1stアルバム『Pemuda』収録曲より。"Pemuda"は"若者"という意味を持つインドネシア語で、曲名は、"The
Beginning & the End of the Day"(=一日の始まりと終わり)という意味です。
2曲目は、チャセイロの2ndアルバム『Bila』(1979)からの1曲。イントロからフックの効いたナンバーで、チャセイロの代表曲です。都会的で洗練されたアレンジが光ります。ちなみにChaseiroとは、メンバー6人の頭文字から取った造語だそうです。
3曲目は、チャセイロの3rdアルバム『3』(1981)より。曲のタイトルは"Ocean of
Memories"、つまり"思い出の海"という意味。この時期のグループはアルバム量産状態ですが、どの曲も外れがなく、高いクオリティを保っています。
4曲目は、チャセイロの4thアルバム『Ceria』(1982)に収録された曲。リーダーのCandra
Darusmanもソロ活動と並行していた時期です。このアルバムのあと、グループはいったん活動を停止しますが、2000年代に入って再集結し、2011年と2014年にアルバムをリリースします。
5曲目は、チャセイロのリーダーでもあるチャンドラ・ダルスマンのソロ作より。ソロ1st『Indahnya
Sepi』(1981)に収められた曲です。チャンドラ・ダルスマン、実は、本コーナーのオープニングテーマとして使用している「Pengungkapan
Hatimu」の作者でもあります。
6曲目は、チャンドラ・ダルスマンのソロ2nd『Kekagumanku』(1983)より。彼はより世代の若いアーティストからもリスペクトされる存在で、近年では彼のトリビュートアルバムがリリースされたり、最近ではDetik
Waktu
Quartet(デティク・ワクツ・カルテット)を結成して現代の音楽家たちとコラボするなど、今も影響力を発揮しています。
コーナー最後は、チャセイロの4thアルバム『Ceria』(1982)収録曲。チャセイロは現地語で歌うことが基本ですが、このナンバーは珍しく英語詞。しっとりとしたスウィート・ソウルの趣があり、個人的もすごく好きな曲です。
今回は時間の関係で1970~80年代の楽曲のみをセレクトしましたが、チャセイロもチャンドラ・ダルスマンも、2000年以降も楽曲を発表しています。また機会があれば、近年の楽曲も紹介したいと思います。
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チャセイロやチャンドラ・ダルスマン楽曲から選んだSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲で構成していますので、ご興味のある方はこちらもぜひ。