待ち望んでいたアルゼンチンのピアニスト/作曲家、カルロス・アギーレの新作がついに発売されました。心に染み入る素晴らしい作品です。いつもこんな美しい音楽に支えられている、そんな毎日。(カドピ)
アルバム・タイトルの『ラ・ムシカ・デル・アグア』はスペイン語で‟水の音楽”の意味。南米ラ・プラタ河流域の雄大な自然やそこに暮らす人々の営みをテーマとした、偉大な先人や才能ある友人の作曲家たちの作品を、カルロスの新たな解釈で演奏するとい美しいコンセプトのアルバムです。
自然への畏敬の念や洗練された空気を感じると同時に、なんとなく個人的な親密さのようなものもあって、それはカルロスの歌声の素敵さも大いにあるのかなと思います。素直で暖かい彼の歌声が、行った事の無い国の風景も身近なものにしてくれます。彼の優しくピュアな人柄がにじみ出ていて、彼はヴォーカリストじゃなくてシンガー・ソングライターなんだな、と。
全曲良いのですが特に、明るく優しいメロディの8曲目「Pasando como si nada(まるで何ごともなかったかのように)」や、歌詞の響きも美しい12曲目「Pato sirirí(鴨)」が特に好きです。どちらも前の来日公演で印象的だった曲。
大阪に引っ越してきて不安や辛い事も人並みにありますが、いつだってこんな素敵な音楽に支えられているから、「まるで何ごともなかったかのように」笑顔で生きようと思えるのであります。曲タイトルとはちょっと意味が違いますが笑。
さてそんなカルロス・アギーレは、セバスチャン・マッキやゴンサーロ・ディアスとともに来日公演を行います!未体験の方には、あの優しく美しい空間に触れてみて欲しいなあと願ってやみません。私とカワズくんも大阪で少しお手伝いしますのでぜひ!
カルロス・アギーレ 『ラ・ムシカ・デル・アグア 〜 水の音楽』
01. Juancito en la siesta (Chacho Muller)
02. Pan del agua (Ramón Ayala)
03. Corrientes cambá (Albérico Mansilla – Edgar Romero Maciel)
04. Santiago (Silvia Salomone)
05. El loco Antonio (Alfredo Zitarrosa)
06. Río de los pájaros (Aníbal Sampayo)
07. Canción de verano y remos (Aníbal Sampayo)
08. Pasando como si nada (Luis Barbiero)
09. Sentir de otoño (Chacho Muller)
10. La Cañera (Aníbal Sampayo)
11. Leyenda (Coqui Ortiz – Matías Arriazu)
12. Pato sirirí (Jaime Dávalos)
Sebastian Macchi Trio / Carlos Aguirre Japan Tour 2019 at Osaka Temma Church【大阪公演】
2019年10月25日(金)
開場18:30 開演19:00
料金:前売6,000円 当日6,500円(整理番号付 / 全席自由)
出演:セバスティアン・マッキ(ピアノ、ヴォーカル)、カルロス・アギーレ(ベース、ボーカル)ゴンサーロ・ディアス(パーカッション)