2016年6月12日日曜日

インドネシア産ポップミュージックあれこれ(その2)

昨年の夏に投稿した「インドネシア産ポップミュージックあれこれ(その1)」に続いて、今日は第二弾として、4枚のアルバムを紹介します。今回は比較的ダンサブルな作品を中心に選んでみました。(カワズ)


Caltonettes Serenade 「That's Why I Love You / All That I Need」 (2015)

2015年結成、女性ボーカルNovelをはじめとする4人組のカールトネッツ・セレナーデ。本作は
アナログの7インチシングルとしてリリースされています。両面ともに、メロウで心地よいスカ~ロックステディで、暑くなるこの季節にピッタリ。バンド名はカールトン・アンド・ザ・シューズに由来しているみたいです。





Art Of Tree 『Art Of Tree』 (2014)

ドラムス担当のRafi率いるアート・オブ・トゥリーの1stアルバム。ヒップ・ホップ、ロック、ジャズのエッセンスを織り交ぜ、艶のあるアーバンなクラブサウンドに仕上げています。音楽的にはアジアっぽさはほとんどありませんが、それでもなお本作には、南国の夜の熱気がグルーヴとして刻まれているのを感じずにいられません。


RAN 『Hari Baru』 (2013)

2006年に結成された、Rayi、Asta、Ninoの3人によるポップ・グループ、RANの4枚目のアルバム。疾走感溢れる表題曲「Hari Baru」や、カッティング・ギターと軽快なラップが心地良い「Curiga」など、しっかりしたサウンドメイキングが施された、バラエイティ豊かなシティ・ミュージックが詰まっています。


Indra Lesmana 『Original Soundtrack For Motion Picture "Adriana"』 (2013)

インドネシアの著名なピアニスト/コンポーザー、インドラ・レスマナ。様々なジャンルに精通し、横断する彼が手掛けた本作は、映画「Adriana」のサウンドトラック。実力派女性ボーカリスト、エヴァ・チェリアやモニタ・タハレアの二人をフィーチャーした楽曲はどれもメランコリックで上品。そしてラストのソロピアノ「Clue」はbar buenos airesのコンピレーションアルバム『flor』に収録されています。