4/1(土)に大阪のロイヤルホースというジャズクラブで、里アンナ×佐々木俊之のライヴを観に行きました。鑑賞後に会場で購入した最新アルバム『Beauty & the Beats』がとても良かったので紹介します。(カワズ)
里アンナは鹿児島奄美出身のボーカリスト兼三線奏者。2005年にデビューし、奄美の島唄のスペシャリストとして、そのプリミティヴな歌声は国内だけでなく海外からも高く評価されています。過去には俳優としてミュージカル「レ・ミゼラブル」に出演した経験もあるようです。また彼女は、日本でも数少ない奄美竪琴の奏者でもあり、先日のライブでもそのユニークで繊細な音色を披露してくれました。
一方の佐々木俊之は、nautilus(ノーチラス)というレアグルーヴ系のバンドを率いているジャズドラマー。また彼は、Lampのサポートドラマーとしても長くバンドに参加していて、個人的には彼の存在を知ったのはLampの作品でした。ちなみに、自分が福岡に住んでいた頃にLampの福岡公演を共催していたので、7~8年前からお世話になっています。
二人は《里アンナ×佐々木俊之》として2016年から活動していて、新作『Beauty & the Beats』はサードアルバムとなります。先日のライブではプレイされなかったのですが、とにかく一曲目に収録されている表題曲「Beauty & the Beats」が最高。切れ味抜群のドラミングとエフェクトが効いたボーカル、里アンナの色気のあるポエトリーリーディングが繰り広げる、ダークでポストパンク的な世界観の虜になりました。個人的にはこれまでの二人の楽曲の中で一番好きなナンバーです。そしてその他の曲も、これまでに味わったことのない唯一無二のサウンドが目白押しで、聴くほどにエキサイトできる一枚だと思います。ジャケットもヴィジュアルもかっこいいです。
なお、彼らは、『Beauty & the Beats』の前に、『Message』(2018)、『Message Ⅱ -Reincarnation-』(2020)をリリースしています。昨年、熊本シティエフエムの番組「セレナ・セラータ」内で自分が担当している音楽コーナー《Sound of Afterglow》で、『Message
Ⅱ』に収録されている「稲すり」を紹介しました。
『Message』(2018)
『Message Ⅱ -Reincarnation-』(2020)
5/4(祝)には、大阪高槻で開催されるジャズフェスティバル「第5回富田ジャズストリート」に出演予定なので、都合が合えば観に行こうと思っています。
里アンナ×佐々木俊之『Beauty & the Beats』
1 Beauty & The Beats
2 うらとみ (八月踊り唄)
3 ちょうきく女
4 今ぬ風雲
5 ヨイスラ
6 ぐぃくまぎり
7 おぼくり
8 ヨーゴレ
9 奄美の子守唄
10 千鳥浜
11 うんにゃだる~誇らしゃ
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