2018年6月3日日曜日

『ホドロフスキーのDUNE』のこと

6/30に福岡市総合図書館シネラで開催するドキュメンタリー上映会まで、残り1ヶ月を切りました。上映する2本のうちの1本、『ソニータ』は先日ご紹介しましたが、今日はもうひとつの作品『ホドロフスキーのDUNE』について。(カワズ)



今回の上映会はafterglowの単独主催ではなく、ニーコンマさんとの共催です。それぞれの主催が上映作品を1本づつセレクトする形をとり、afterglowは『ソニータ』を、ニーコンマさんは『ホドロフスキーのDUNE』を選びました。
ニーコンマさんは2015年から年に一度、福岡短編アニメーション映画祭を主催している人物。その映画祭は回を重ねる度に充実度を増していて、福岡の短編アニメーション映画のファン拡大に貢献しています。2015年と2016年の映画祭では、幕間に流す音楽の選曲に僕も協力させて頂きました。彼女はアニメーション作品のみならず幅広いジャンルの映画に精通し、驚くほど多くの作品を劇場で鑑賞している生粋のシネフィルです。

そんな彼女が選んだのは、チリ出身の鬼才アレハンドロ・ホドロフスキー監督がかつて手掛けようとしてお蔵入りになったSF映画『DUNE』の顛末を題材にしたドキュメンタリー作品である、『ホドロフスキーのDUNE』。
お蔵入りになった『DUNE』は、そのあまりにも壮大なスケールと予算から、「映画史上最も有名な“実現しなかった映画”」として映画ファンの間で長く語られている作品です。今回シネラで上映するドキュメンタリーのほうの『ホドロフスキーのDUNE』では、監督をはじめ関係者の生々しい証言や、当時の貴重かつ膨大な量の資料の一部を垣間見ることができます。


とはいえ単なる“当時の回顧録”とは明らかに一線を画しているのが、このドキュメンタリーの面白いところです。デザイン画や絵コンテが今なお宿す色褪せないセンス。その後の映画界に残した数々の影響力。カメラに映るホドロフスキー監督の真摯な言葉と力強い眼差し。“お蔵入り”という無念の結末とは裏腹に、「DUNE=失敗作」というレッテルは徐々に剥がれてゆきます。きっと観終わる頃には、それぞれが自分なりの『DUNE』を脳内に作り上げることでしょう。そして、モノ作りとは何か、挑戦とは何か、失敗とは何か…そんなふうなことを本作を通じて感じて頂けるはずです。

映画『ホドロフスキーのDUNE』予告編

シネラで観るドキュメンタリー『ソニータ』&『DUNE』



2018年6月30日(土)
▼上映時間
10:45~『ソニータ』(91分)
12:30~『ホドロフスキーのDUNE』(90分)
14:15~『ソニータ』(91分)
16:00~『ホドロフスキーのDUNE』(90分)

▼鑑賞料金
前売1500円/1作品(事前予約が必要です)
当日1800円/1作品
※2作品セットで前売予約して頂くと合計2,500円で鑑賞できます。詳しくは下記の予約特設サイトをご覧ください。

▼予約方法
お得な前売料金でご覧になる場合は、事前のご予約が必要です。お申込みは、予約特設サイトまたはメールで承ります。
特設サイト:
https://coubic.com/sonitadune2018/
メール予約:
sonitadune2018@gmail.com
    ※特設サイトから申し込む場合は、予約画面の指示に従ってください。ユーザー登録は不要です。
    ※メール予約は下記を記載の上お申し込みください。
     ①メールタイトル「6/30シネラ上映会予約」
     ②代表者の氏名 
     ③作品名とご希望の鑑賞時間
     ④ご希望人数
     ⑤ご連絡先(電話番号)

    ▼上映会の詳細情報
    https://coubic.com/sonitadune2018/