熊本シティエフエム金曜日の番組「セレナ・セラータ」の音楽コーナー《Sound of Afterglow》の69回目が放送されました。今回は「2025年の年間ベスト」的な特集として、今年リリースされたアジア勢の中から、特に印象に残った楽曲をご紹介しました。(カワズ)
今年インドネシアで公開された映画のサウンドトラックより、映画のメインテーマ曲を紹介しました。映画は2002年の同国のヒット映画『What's
Up with Love? (Indonesian: Ada Apa dengan
Cinta?)』のリメイク作。は、映画の出演者たちがHigh School Ensemble(ハイスクール・アンサンブル)という名義で歌っています。冒頭はギターロック的なイントロですが、ユニゾンで歌い始めるとコーラスポップ的なテイストになるなど、音楽的にとても面白く、新鮮さを感じました。
Diskoria(ディスコリア)は、ポップ・クレアティフ(インドネシアにおけるCity
Popのようなジャンル)の再評価に伴い話題となったグループで、そのブームを牽引する存在。70~80年代ポップスをモダン・ディスコチックにアレンジするスタイルを特徴とし、著名な制作陣やボーカリストを迎え入れる形で活動しています。お届けしたのは、最新アルバム『INTONESIA』より、モンド・ガスカロが楽曲制作したナンバー。アメリカ生まれの女優チェルシー・イスランがボーカルにフィーチャリングされてます。
韓国の若手女性シンガー・ソングライター。当初は本名ユン・ジヨン(Yoon
Jiyoung)で活動を開始しましたが、現在はWhys Young(ワイズ・ヤング)がアーティスト名になっています。2023年の1stアルバム『In My
Garden』が韓国大衆音楽賞のアルバムーポップス部門にノミネートされました。お届けしたのは、11月にリリースされたEP『The
Myth of Sisyphus』収録曲。ちなみにThe Myth of
Sisyphus(ミス・オブ・シーシュポス)とは、フランスの作家アルベール・カミュの随筆のタイトル(邦訳:『シーシュポスの神話』)です。
9月にこのコーナーでチェンマイのインディーズシーンを特集しました。ABOY(エーボーイ)は、その中で紹介した新鋭のシンガーソングライター。影響を受けた音楽家の一人であるジョン・メイヤーを知ってから、真剣に音楽に取り組むようになったそうです。お届けしたのは今年リリースされたファーストアルバム『32』の収録曲。アルバム全曲おすすめできる内容で、最近の個人的愛聴盤です。メロディセンスが抜群で、どこかアディティア・ソフィアンを彷彿とさせます。
10月にこのコーナーで特集した韓国のグループ、Jannabi(ジャンナビ)。その際に紹介した4thアルバム『Sound
of Music
pt.1』から3か月後の2025年7月にリリースされたシングルをお届けしました。ノスタルジックなアレンジが魅力のポップで甘酸っぱい恋愛ソングで、個人的には今年のベストソングの最上位のナンバーです。11月には姉妹アルバム『Sound
of Music
pt.2』がリリース。ちなみにこのシングルは、二つのアルバムをつなぐ「サイドストーリー」または「ブリッジ」という位置づけで発表されました。
The Cottons(ザ・コットンズ)は、インドネシアのジャカルタを拠点とする男女デュオ。2016年に結成し、長い休止期間を経て、1stEP『Harapan』を2024年にリリースしました。今回お届けしたのは、今年9月にリリースされたシングル。Jannabi(ジャンナビ)「Sunshine
Comedy Club」と、この曲が2025年の個人的ベストソングです。特筆すべきは、White
Shoes & the Couples CompanyのボーカリストAprilia
Apsari(アプリリア・アプサリ)がフィーチャーされていること。唯一無二の艶のある歌声が素晴らしいです。
♪Dreane / Keluh
インドネシアのジャカルタ出身のDreane(ドリーン)は2021年に結成されたユニットで、Andri
JuとRani Raraによる男女デュオ。2024年にリリースされたシングル「Take
Me」で彼らの存在を知りました。6月にリリースされた待望のファーストアルバム『Dreane』からこの曲をお届けしました。スイートでメロウなベッドルームポップという趣で、アジアというより、ワールドワイドのレベルで今後のインディーシーンで注目を浴びそうな存在だと思います。
インドネシアのシンガーソングライター、David Bayu(デヴィッド・バユ)。NAIFというバンドのフロントマンでしたが、バンド解散後ソロに転向しました。2023年の1stソロアルバム(セルフタイトル)は今も愛聴している一枚。2023年にジャカルタで開催されたJoyland
Festivalで彼のパフォーマンスを観ることができました。10月に、待望のセカンドアルバム『Segalanya
Itu
Kamu』をリリース。そのアルバムに収められた先行シングルをラストにお送りしました。
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2025年のアジア楽曲ベスト20でSpotifyのプレイリストを作成しました。オンエア以外の曲もセレクトしていますので、ご興味のある方はぜひ。