2019年1月27日日曜日

日々の余韻アーカイブス(その17)~ウィンター・フォーク・ミュージック~

2013年4月12日から2014年2月13日までの1年弱の間、僕はTwitterやFacebook上で、【日々の余韻】というタイトルの投稿を毎日行っていました。今日は【日々の余韻】で書いた記事のうち、寒い季節に聴きたいフォーキーな作品を4枚ピックアップしました。(カワズ)



2014年1月11日 【日々の余韻 Daily Afterglow 267】
Duncan Browne "Give Me Take You" (1968)


博多区の教会で行われるピアニストの演奏会で配布される紙媒体に、〈冬に聴きたい一枚〉として、とあるアルバムを紹介させて頂きました。今になって思えば、クラシカルで奥ゆかしい空気感を持つダンカン・ブラウンのこのファーストを選んでも良かったのかもしれません。丁寧に爪弾かれるギター、豊かなハープシコードの調べ、そして清らかで牧歌的な旋律が心に響く、これもまさに〈冬に聴きたい一枚〉です。
Duncan Browne - Give Me, Take You

2014年1月19日 【日々の余韻 Daily Afterglow 275】
Lambert  & Nuttycombe "At Home" (1970)


窓の外に冬の暖かな陽射しを感じた日曜の朝。今日は仕事が休みなので本当は早くから街に出たかったのだけど、家から出るのを気持ち良く妨げた今朝の一枚。ランバートとナッティカムが二人だけで紡いだ、繊細でフォーキーな名盤。素朴でアシッドな世界観に、濃いコーヒーが良く似合う。
Lambert and Nuttycombe - Morning

2014年1月26日 【日々の余韻 Daily Afterglow 282】
Nora Guthrie 'Emily's Illness / Home Before Dark' (1967)


ウッディ・ガスリーの実娘、ノラ・ガスリー唯一のシングル盤。ある人が以前選曲していた「Emily's Illness」を聴いて、そのあまりの素晴らしさに僕は一瞬で心を奪われた。サイケデリック・フォークとソフトロックの間を行き交う強烈な美意識。そこには、50年近く経った今も全く色褪せることのない幽玄な世界が広がっている。
Nora Guthrie - Home Before Dark

2014年2月7日 【日々の余韻 Daily Afterglow 294】
Evie Sands 'Maybe Tomorrow' (1969)


1970年の代表作『Any Way That You Want Me』を発表する前年にリリースされた、イーヴィ・サンズのシングル曲の一つ。幻想的なサウンドスケープと、心の奥で深く響き渡る旋律からは、テリー・キャリアーの「What Color Is Love」に通じる世界観を感じとれます。CDとして再発された『Any Way~』のボーナストラックとして収録されていますが、アルバムには染まらない特有のオーラを放っているナンバー。
Evie Sands - Maybe Tomorrow