2015年7月10日金曜日

日々の余韻アーカイブス(その1)〜afterglowのこと〜



2013年4月12日から2014年2月13日までの1年弱の間、僕はTwitterやFacebook上で、「日々の余韻」というタイトルの投稿を毎日行っていました。基本的に日々の投稿は短めのディスクレビュー。それと月に一回程度、コラム的に長めの文章を書いていました。
このたびブログを始めましたので、当時の投稿を少しずつアップしていきたいと思います。良かったら読んでみてください。(カワズ)



2013年5月19日【日々の余韻 Daily afterglow 38】

<“afterglow”の活動の発端と名前の由来について>

afterglowをはじめて2年半になります。今ではこの名前を使って夫婦で自主制作のコンピCDを作成したり、自宅からUstreamをしたり、お店で選曲をしたり、こうしてSNSを利用して音楽を紹介する活動を行っていますが、今日はafterglowを始めたきっかけと名前の由来について少々。

2011年1月、友人が企画した小さなライブイベントをサポートして欲しいという打診がありました。そこで、来場者にお土産として渡せるようなコンピCDを夫婦で作ってみようか、と思い立ったのがはじまりです。

選曲のヒントになったのは、その前年の暮れ、福岡大名にあるpetrol blueというバーで行われた選曲会「bar buenos aires」でした。その時かかっていた音楽がどれも素晴らしく、新しい音楽の楽しみ方に出会ったように感じました。そこでは、特定の既存ジャンルや新旧や東西に縛られることなく、選曲者それぞれの思い入れ、解釈、または感性に重きを置いたような曲選びがされていました。その音楽体験を思い出しながらコンピCDの作成を始めました。

音源が出来上がると、次にそのCDのタイトルを検討しました。なかなか良い名前が浮かばずに悩んでいたところ、妻が、自宅の冷蔵庫に貼られていた一枚のリーフレットに気付きました。それは、福岡赤坂にある「珈琲美美」の店主が書いた<珈琲ドリップのコツ>というものでした。ネルフィルターを使った美味しいコーヒー入れ方が詳しく綴られた中に「甘い余韻」という言葉が記されていました。

英単語の“afterglow”には、「余韻」の他に、名残り、夕焼け、残像といった意味があります。要するに、「後に残るもの」というニュアンスの言葉です。今後も、一過性のものではなく末長く聴ける音楽、奥行きがあって様々なアングルから楽しめる音楽を、ジャンルや時代や地域を問わず色々と紹介して行きたいと思っています。

甘い余韻の広がりをひとりでも多くの方と一緒に味わうことが出来れば嬉しいです。