2013年4月12日から2014年2月13日までの1年弱の間、僕はTwitterやFacebook上で、【日々の余韻】というタイトルの投稿を毎日行っていました。基本的に日々の投稿は短めのディスクレビュー。それと月に一回程度、コラム的に長めの文章を書いていました。
今日は、クリスマスに因んだ作品について、【日々の余韻】で書いた記事を再アップします。(カワズ)
2013年12月12日【日々の余韻 Daily Afterglow 237】
Dawn McCarthy & Bonnie 'Prince' Billy 「Christmas Eve Can Kill You」
1971年にエヴァリー・ブラザーズが発表した曲を、ボニー・プリンスビリーとドーン・マッカーシーがデュオでカバーしたもの。オリジナルの持つ奥行きある旋律に、彼ららしいカントリーテイストが程良くブレンドされた味わい深いナンバーです。曲名は何だかおどろおどろしいですが、息の合った二人の歌声が安堵感をもたらす、とても素敵なクリスマスソング。
"Christmas Eve Can Kill You"
2013年12月16日【日々の余韻 Daily Afterglow 240】
Kenny Rankin 『A Christmas Album』
ジャジーでアコースティックなアレンジの「ジングルベル」から幕を開ける、ケニー・ランキンの傑作クリスマスアルバム。唯一無二の歌声から生まれる清らかなサイレントグルーヴが、クリスマスの神聖な余韻をもたらす至福の一枚です。
"Santa Claus Is Coming To Town"
2013年12月17日【日々の余韻 Daily Afterglow 241】
Johan Christher Schütz 「Christmas Time (We can change the world)」
スウェーデン出身のヨハン・クリスター・シュッツが昨年発表したクリスマスソング。12人のコーラスをバックに「世界は変えられる」と紡がれるこの歌は、まるで10年代版「Happy Xmas (War Is Over)」。自らを“peacemaker”と呼ぶ彼のメッセージが詰まった、ハートウォーミングで感動的なナンバーです。
"Christmas Time (We can change the world) "
2013年12月19日【日々の余韻 Daily Afterglow 243】
John Zorn 『The Dreamers' Christmas』
奇才ジョン・ゾーンが自身のレーベルTZADIKからリリースしたクリスマスアルバム。New Zion Trioを率いるジェイミー・サフトのエレガントで浮遊感のある鍵盤や、マーク・リボーの繊細で品のあるギターなど、参加ミュージシャンの渋みある演奏を堪能できる一枚です。大半がインストですが、最後に収録された「The Christmas Song」は、フェイス・ノー・モアのマイク・パットンがボーカルにフィーチャーされた心温まるナンバー。
"The Christmas Song (Ft Mike Patton)"
2013年12月24日【日々の余韻 Daily Afterglow 248】
Various Artists 『Something Festive!』
バート・バカラック、ハーブ・アルパート、クロディーヌ・ロンジェ、ピート・ジョリー等、1960年代後半のA&Mレーベルの有名アーティストが勢揃いした豪華なクリスマスアルバム。これぞA&Mといった趣の、ジャジーでエレガントなアメリカンポップスが詰まっています。ソフトロック好きにはたまらない贅沢な一枚。
"The Bell That Couldn't Jingle"
"The Bell That Couldn't Jingle"