2018年11月20日火曜日

日々の余韻アーカイブス(その16)~ソフト・ドリーミー・サイケ~

2013年4月12日から2014年2月13日までの1年弱の間、僕はTwitterやFacebook上で、【日々の余韻】というタイトルの投稿を毎日行っていました。今日は【日々の余韻】で書いた記事のうち、60年代末から70年代に生まれたドリーミーでソフトサイケな作品を4枚ピックアップしました。(カワズ)



2013年4月26日 【日々の余韻 Daily Afterglow 015】
Michael Angelo 『Michael Angelo』(1977)


マイケル・アンジェロはサイケロックファンに人気が高く、1977年にリリースされたこのアルバムのオリジナル盤レコードはいまでは大変高額だそうです。靄の中にいるかのように幻想的な音空間から浮かび上がっては紡がれるフォーキーで優しい歌の数々。サイケファンだけのものにしてはあまりにも勿体無い気がします。中でも「Lost In The Pain」はアルバム中もっともメロウなナンバーです。
Michael Angelo (FULL LP)

2013年6月27日 【日々の余韻 Daily Afterglow 077】
Telegraph Avenue 『Telegraph Avenue』(1971)


日系人B・イチカワなる人物が中心となり活動したペルー産ソフトロック/ソフトサイケバンドのファーストアルバム(1971)。一聴してそのストレンジ具合に驚愕したのが、アルゾ&ユーディンの名曲「Something Going」のカバーです。ミックスも相当サイケデリックに仕上がっていますので、体調が良くないときに聴くのははあまりおすすめできません。一方、「Happy」などのセンチメンタルな曲も収録されいて、特にA面は佳曲揃いです。
Telegraph Avenue - Something Going


2013年10月2日 【日々の余韻 Daily Afterglow 174】
Chamaeleon Church 『Chamaeleon Church』(1968)


1960年代後半、アメリカ東海岸で活動したカメレオン・チャーチは、どこか哀愁の漂う楽曲が持ち味のソフトサイケグループ。ソフトロック本にも掲載されていました。絶対的なキラーソングがあるとは言えないものの、中心人物テッド・メイヤーズが作るメロディはどれも素晴らしく、「Here's A Song」や「In A Kindly Way」をはじめ、色褪せない魅力があります。
Chamaeleon Church - Here's A Song

2013年12月3日 【日々の余韻 Daily Afterglow 228】
We All Together 『We All Together 2』(1974)


ペルー出身のビートルズフォロワー、We All Togetherのセカンドアルバム。ポップで親しみ易いメロディの中に、郷愁を誘う独特のいなたさと、仄かなサイケデリアを感じる作品です。バッド・フィンガーとウイングスのカバーも収録されていたファーストに対して、本作では全曲が彼らのオリジナル(*1)で、ソングライティングの質も格段に進歩。そのせいか、ビートルズのエッセンスは随所に感じるものの、全体としてフォーキーなSSW作品のような質感があり、味わい深い一枚になっています。
(*1)再発CDにはボーナスとしてカバーも収録されています。
We All Together Vol 2 (Full Album LP)